松島パークホテルの想い出の夏

仙台市在住のM子さんからお借りした青春時代のアルバムより

当時、私は盛岡に住んでおり、社会人2年目の19歳の時に仙台の七夕見物をするため、中学時代の仲間と共に一泊しました。
ホテルに泊まるのは初めての経験でしたが、フロントやボーイさんたちやガーデン係りの方など、従業員の方々はとても親切
だったので、私たちは安心して泊まることができました。
その日はホテルの部屋はほぼ満室でしたが、最上階の部屋にエキストラベッドをなんとか運んでいただき、
1部屋分の宿泊料で3人泊まる事ができたので、すごく得した気分になりました。
部屋の窓からは、きれいな芝生の庭や色とりどりのパラソルがおかれたテラスが見え、とてもゴージャスな雰囲気でした。
海にも入ったあと、シャワーを使おうとして、旧式なせいか温度調節がうまくできないので年代を感じました。
水洗トイレのタンクが天井付近にあり、古めかしい感じがしました。
空は青く晴れて、庭は芝生と松の緑が美しく、とてもきれいなぼたんのような花も咲いていました。
歴史を感じさせる素敵なホテルに泊まる事ができて、あの旅行はとても印象深く、いい思い出になりました。
次の年の3月に火災で建物が全焼したことを知り友人も含めてすごいショックを感じました。
しばらくしてから、松島に立ち寄ったときに、想いでの場所にホテルがなくなっていたので、とてもがっかりしました。
あの建物が復元できれば、本当に素敵ですね。


テラスにて友人S子さん(左)と一緒に庭園にて
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2003年1月28日の河北新報夕刊の特集記事「街いま」

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