北海道の近代建築


東北よりさらに北の北海道・札幌は、アメリカ風の近代建築が多いのが特徴です、
まるで、建築においてもアメリカのフロンティア・スピリットを移植しようとしたように。




札幌の近代建築


旧・北海道庁庁舎
設計者:平井晴二郎 施工者:北海道庁土木課 竣工:明治21年
私も、かなり昔、高校の修学旅行で、夜行列車で札幌に着き、寝ぼこ眼で建物を見てびっくりしました。
「あれー、北海道ってやっぱり外国なんだっちゃー。旗も外国っぽい。」

数年前の家族旅行で、はじめて中に入りました。会議室でたくさんの外人さんが集まっていました。
まさか?ここは日本なのに?..どうやらALTの先生へのオリエンテーションだったようです。
旧・北海道庁庁舎
旧・北海道庁庁舎と北海道旗
旧・北海道庁庁舎と花壇
旧・北海道庁庁舎の内部

豊平館
設計者:開拓使工業局 施工者:大岡助右衛門 竣工:明治13年
北の大都会のオアシス、中島公園内に建っている。明治のホテル建築。今も結婚式などに使われる。
豊平館(1)
豊平館(2)
豊平館(3)
豊平館(4)

サッポロビール第2工場(現・札幌ビール園)
設計者:北海道庁? 施工者:不詳 竣工:明治22年
当初札幌製糖株式会社工場として建造されたが、明治36年に札幌麦酒会社の手に移った。
サッポロビール第2工場(1)
サッポロビール第2工場(2)

北海道開拓の村
北海道の開拓の歴史を語る開拓村には、明治以降の貴重な建築物が移築。復元されています。
ここに紹介するのは、ほんの一部で、ざっとまわるには半日は必要です。
旧・札幌駅(復元モデル:開拓村ゲート)
開拓村ゲートから入場したところ
鉄道馬車
開拓村の郵便局
旧・南一条巡査派出所
開拓農家のアメリカ風の牛舎


北海道大学構内
公園のような広大なキャンパスには、北海道の歴史を感じさせる建物が点在しています。
理学部本館(設計:萩原惇正 施工:伊藤組 昭和4年)
農学部・模範家畜房(設計:W.ホィーラー 施工:大岡助右衛門 明治10年)

北海道大学付属植物園構内
日本離れした雰囲気の植物園の中には、緑の木々に囲まれて、妙に気になる建物が点在しています。
植物園全景
植物園守衛所
植物園内の博物館


小樽の近代建築


戦前の最盛期は小樽ウォール街と言われた一角にはかつての繁栄ぶりを象徴した建物群がある。
小樽では、まる一日歩き回ってもすべての建物を見物するにはあまりにも時間が足りない。
撮影時期は夏だったがスーツ姿で出勤するビジネスマンも多かった。北の町であることを実感。

小樽運河
一度は埋め立てられようとした運河が町のシンボルとして保存されている。街おこしの原点である。
小樽運河(1)
小樽運河(2)
小樽運河(3)

通称・小樽ウォール街
左手前1番目:小樽銀行協会 設計者:不詳 施工者:伊藤組 大正14年
左手前3番目:旧・三菱銀行小樽支店 設計者:不詳 施工者:清水組 大正11年
左手前4番目:旧・第一銀行小樽支店 設計者:中村・田辺建築事務所 施工者:清水組 大正13年

小樽駅
設計者:不詳 施工者:伊藤組 昭和9年

日本銀行小樽支店
設計者:辰野金吾・長野宇平治・岡田信一郎 施工者:富樫組 明治45年

旧・北海道銀行本店(現・北海道中央バス)
設計者:長野宇平治 施工者:加藤忠五郎 明治45年


旧・小樽倉庫(現・小樽市博物館)
設計者:不詳 施工者:不詳 明治23年〜41年



函館の近代建築


一時期は札幌よりも大きかった函館。北海道でもこの街の近代建築物は一番バラエティーに富んでいる。
市電がいまでも元気に走り回っており、街の探索には格好の案内役になってくれる。

トラピスチヌス修道院(天使の聖母女子修道院・聖堂)
設計者:M・ヒンデル 施工者:不詳 昭和2年
トラピスチヌス修道院
トラピスチヌス修道院

旧・函館郵便局(現・ユニオンスクエア)
設計者:逓信省 施工者:猪之橋組 明治44年

金森倉庫群
設計者:木田組 施工者:木田組 明治40年〜43年

ペンション古希庵
設計者:不詳 施工者:不詳 明治末期




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